陶器市8日目

城内坂8時過ぎでもスイスイ。駐車場も昨日のように朝の出足をくじかれて出発が遅くなってしまった人たちで一時的に入場に時間がかかったりすることもなくスムーズだったよう。トイレの列もそれほど長くはなかった。

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耳付きボウルを天の川とレース2個ずつ購入のご夫婦、4個揃えたかったが無いからあるもので間に合わせたのだろうか……見送ってからふと思った。天の川は最後の2個だがレースはまだあったのだから聞いてみればよかった。なににつけ気づくのが遅くなった。

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白花のご飯茶碗のフチ欠けの修理を受けていた。受け取りに1年ぶりに家族揃って現れた時、弟君をお兄ちゃんだと間違えるくらい大きくなっていて成長の早さにビックリした。初めてテントに来た時、この弟君が泣いて「また来ます」と3回繰り返してやっと見ることができた。忘れられない。(記憶とはいい加減なもの。初めては、もっと前でこの時の印象が強すぎたので最初だと勘違いしている。更に、その日1回目に買い物をして、戻ってきた2回目に弟君がぐずり、3回目でもう一度買い物をしている。5月8日追記)ある年からお母さんが見ている間、お兄ちゃんと弟君とお話をするようになり私の楽しみになっていた。しかし、今年はこの弟君がお母さんと一緒に器を吟味している。お兄ちゃんは小さい頃から目標に向かってブレることがない。自分の子どもでなくとも嬉しい成長。黒のビックリシリーズの始まりに楕円鉢を購入してくれたが、今回は家族4人分のご飯茶碗を黒ビックリで。この黒のビックリシリーズはあまり動かなくてもボチボチ動いて、また作れればいいと思っていた。作るたびに改良を重ねれば「よし!」というのがいずれできるだろうと楽しみに。予想した以上に気に入ってくれる人がいて、また作れるありがたさを感じている。

レースの大きめのマグカップ。銅鍋のように叩いて仕上げている。作業に時間がかかりすぎると粘土が乾いてヒビが。これは確信犯で自分の試用に焼いたもの。見落とすはずないほどのヒビなのに棚に並んでいた。今日、お客さんが「ください」と持ってきて気づいた。何日も陳列されていたのかと思うと‥‥‥「だから安いんだ」と思われたか‥‥注意しないと。

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※ ご飯茶碗のフチ欠け修理について

「ご飯茶碗と湯呑みは欠けたのを使っていると出世しない」のだそう。ご飯茶碗と湯呑みだけは毎日使うものだから欠けたらすぐに買い替えるもの。とお客さんから教わった旨を一応伝えるようにしている。気にしないという方の依頼はお受けしている。尚、焼き直しは絵付けが泥だからできるのであり、呉須などの絵付けでは流れてしまうので無理。釉薬の種類にもよる。(6日6時50分)

カップ底の貫入も焼き直すと消える。再発はほぼないが、これはピンホールとつながっているようなので何とも言えない。自分の試用なので数年後?にわかるかもしれない。(7時追記)